おくたまコーチング・てっつーの、本当の自分と出会うブログ

奥魂(おくたま)と繋がる/奥多摩在住パーソナルコーチ松本哲明(てっつー)の公式ブログです。コーチングやイベントの情報、奥多摩での生活の様子などを徒然と綴っています。

奥多摩の森よ、元の姿に蘇れ!(25th blog in Nov.)

当ブログにお越しくださり

有り難うございます!

おくたま(奥多摩/奥魂)と繋がる。

パーソナルコーチ松本哲明(てっつー)です。

 

 

奥多摩は、かなりの範囲が森です。

 

でも、よくよく見ると、その殆どは

杉の木で占められています。

 

もう杉の木は減らしていったほうが

良いと僕は考えています。

 

 

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全部、落葉樹にしたらいい

 

先日、御嶽駅で電車を待っていたら、

数名の年配の男性グループの一人が

話していることが聞こえてきました。

 

その目線の先には、山の中腹に

向けられていました。

 

そこには、最近、植え替えられたと思しき

若い杉ばかりの林がありました。

 

上の写真のような感じです。

バリカンで刈ったみたいになってますが、

よく見ると、小さな杉の木が育っています。

 

 

あそこには、杉を植えるんじゃなくて

落葉樹を植えればいいんだ。

 

 

彼の話を要約すると、こんな内容でした。

 

・戦前は、山の木は殆ど落葉樹だった。

(戦後、焼け野原になった東京で、

 家を建てるために大量の木が必要になる

 という想定から杉の植林が始まった。)

 

・落葉樹なら、紅葉するから、この季節

 観光客がより沢山集められる。

(確かに、山一面に植わっている杉が

 落葉樹に置き換わって、それが

 紅葉しているサマを想像すると

 素晴らしい光景です。)

 

・若い杉は、(花粉症対策で)花粉が出ない

 品種を使っているらしいが、それはそれで

 後で必ず問題になる

 

 

 

全く同感

 

ここまで書いて、伝わっていると思うけど、

僕は、彼の言うことと完全に同じ考えです。

 

現状、杉の需要は下がっていることは

あちこちで耳にします。

 

 

 

だったら、あの方の言う通り、

戦前の姿に戻すようにしたほうが

健全なのではないかと。

 

 

 

潜在自然植生に基づく森を

 

個人的には、「鎮守の森」や

東日本大震災後の「森の防波堤」作りで

知られる宮脇昭氏の「潜在自然植生」の

研究を基にすれば良いと思っています。

 

 

潜在自然植生は、その地域で、

人間が介在せずに放っておけば

自然と育つ樹種を特定し、それらを

意図的に植林する手法です。

 

(とても簡単に書いてますが。)

 

 

興味深いのは、地盤が弱い所や

崩れやすい所は、深根性の樹種が

合うということ。

 

深根性の樹種は、根が縦に伸びるので、

地中の岩などに巻き付いて、

地盤を強化してくれるのです。

 

つまり、その場所の弱点を

補完するような樹種と相性が

良いそうです。

 

 

杉は浅根性なので、実は土砂崩れなどに

弱い面もあります。

 

 

また、潜在自然植生で育った森は、

人間の手入れを必要としないそうです。

 

そりゃそうですよね。

 

人類が誕生する前から森はあったわけで、

森は本来、人間の手を必要としないもの

ですよね。

 

 

手入れが不要なら、経済活動のリソースが

他に回せるという点で、

これからの日本にとって

利点も大きいと思います。

 

 

 

鎮守の森 (新潮文庫)

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参考記事

 

news.yahoo.co.jp

 

 

最後に

 

奥多摩には豊かな自然はありますが、

かなりの部分が、実は戦後に作られた森。

 

僕が花粉症だから言うのではないですが、

全部とは言わないけど、杉は順次止めて

昔の姿に戻していったほうが、良いと

僕自身、考えています。 

 

 

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